相続人以外の人が口を出してくるので困っている
遺産相続の話し合いをしていると、相続人の夫または妻など、相続人以外の人が出てきて勝手なことを言い、話し合いが進まない場合があります。
当事者でないのに、本人が言っていないことまで要求してきたり、本人よりも感情的になっていたりするケースもあるでしょう。
このような場合、どのように対処するべきなのでしょうか。
相続人の1人が、たとえば「夫が同席しないと話し合いに応じない」と言ってきたとき、夫の同席を認めて話し合いを進めるのか、あくまでも当事者だけでの話し合い要求するのか迷うところです。
しかし、いずれにしもて遺産分割の話し合いは、各当事者の協力があってはじめて成立するものなので、同席者の許否について意見が一致しないと、話し合い自体ができません。話し合いは強制することができないので、協議を進めたいと考える当事者は、配偶者などの立会を固くなに求める相手方に合わせざるを得ない場合があるでしょう。
また、相続人本人が夫または妻の意見に従うと決めている場合、結局、その夫または妻が納得しなければ、遺産分割協議を成立させることができないことになります。不合理に感じられる方もおられると思いますが、これは仕方のないことなのです。
ただ、相続人以外の配偶者などが、不当に多額の財産を要求する場合、弁護士に依頼して交渉をすることで、相手方本人及び介入している方を説得できる場合があります。また、相手方も弁護士を依頼することになれば、弁護士同士が合理的な観点から話し合いをすることができ、協議が成立しやすくなります。
相続人以外の方がしゃしゃり出て困っているという方は、弁護士への依頼を検討するとよいでしょう。